非正規労働者出身の危機感
2020年10月、最高裁判所が相次いで「正社員」と「非正規労働者(派遣・パート・日雇い労働者など)」の格差についての判断を出しました。
弁護士として、働くみなさんの権利や立場を守ることに取り組んできた私は、愕然〔がくぜん〕としました。
人権の最後の砦である最高裁判所が非正規労働者のボーナスや退職金を否定したのです。
弁護士になる前に日雇い労働者として長らく働いていた私としては、現行の労働法の仕組みの下では、もう働く人を守れないと戦慄が走りました.
(判決文を見た時の写真:イメージです)
ここは政治が前面に出て、身体を張って労働者を守るしかない!
菅政権の前身の安倍政権が「働き方改革」と称して労働者の権利を次々と奪っていきました。労働者を守るべき労働法が、逆に労働者をイジメているという現実があります。労働者を守らない労働法など「無用の長物」以外の何物でもありません。走らない自動車、飛ばない飛行機、ポケットのないドラえもん。
野党が結集して立ち上がった新しい立憲民主党は、働く人の味方の政党です。そして、私は非正規労働者出身の弁護士です。真面目に働いたら、たとえ贅沢はできなくても当たり前の生活ができる世の中に。三食の食事を削らなくても当たり前に食べていける世の中に。
一部の人や会社に富や財産が集中する、そんな社会はまっぴらごめんです。